仕事用の電子ペーパーノートの選び方:BOOX NoteAir6C・TCL Note A1 NXTPAPER・モノクロ機をどう選ぶか
会議のメモを紙のノートに取り、あとでパソコンに打ち直す。PDF の資料を印刷して赤ペンを入れ、スキャンして返す。こうした作業を1台にまとめる道具として、電子ペーパーノートを検討する人が増えています。
ただ、同じ「電子ペーパーノート」でも、カラーかモノクロか、どこまで AI 機能を持っているか、どんなアプリを入れられるかで、向いている使い方は大きく変わります。この記事では、2026年9月に発売された BOOX NoteAir6C を中心に、同じ価格帯の TCL Note A1 NXTPAPER や、BOOX のモノクロ機と比べながら、仕事用に選ぶときの基準を整理します。
まず押さえたい4つの選び方の基準
電子ペーパーノートを仕事で使うなら、次の4点を順番に確認すると迷いにくくなります。
- カラーが必要か:資料のグラフや色分けしたマーカーを見るならカラー、文字中心ならモノクロで十分です
- 会議の記録をどこまで任せたいか:手書きメモだけで足りるのか、録音・文字起こし・要約まで端末に任せたいのか
- 使いたいアプリが入るか:社内で使っているクラウドストレージやメモアプリを入れられるか
- 毎日持ち歩けるか:重さと、ペンやカバーを含めた持ち運びやすさ
以下、この4つの基準で各製品を見ていきます。
BOOX NoteAir6C:カラー表示と AI 文字起こしを1台で
SKT が発売した BOOX NoteAir6C は、10.3型のカラー電子ペーパーを搭載したノート端末で、価格は9万6800円です。
カラー表示は4096色で、解像度はモノクロ表示が300ppi、カラー表示が150ppiです。つまり、文字はくっきり表示され、色のついた部分はモノクロより粗く表示されます。グラフの色分けを見分けたり、マーカーの色を区別したりする用途なら十分役立ちます。ただ、写真や細かい図を液晶のような精細さで見る用途には向きません。
会議の記録では、TalkInsights という機能で、音声を録音しながらリアルタイムで文字起こしができます。20以上の言語への翻訳や、AI による会議内容の整理・要約にも対応しています。手書きメモと録音の文字起こしを同じ端末で扱えるので、「メモを取りつつ、聞き漏らしは文字起こしで補う」という使い方ができます。
資料への書き込みでは、独自の読書アプリ NeoReader が PDF への直接書き込み、ハイライト、全文検索に対応しています。純正ノートアプリには7種類のブラシ、なげなわツール、タグ、アウトラインがあり、画面を分割して2つのノートを並べる Dual Notes にも対応します。
持ち運びの面では、重量は約440g、厚さは5.8mmです。4096段階の筆圧検知と傾き検知に対応したペン(BOOX Pen3)が標準で付属するため、ペンを別に買う必要はありません。専用のマグネット式キーボードカバーは別売りです。
OS は Android 16 です。ストレージは64GBで、最大2TBの microSD カードも使えます。
比較1:TCL Note A1 NXTPAPER(9万9800円)
ほぼ同じ価格帯の対抗機が、TCL の電子ノート Note A1 NXTPAPER です。8基のマイクと AI によるリアルタイム文字起こし・要約機能を搭載しており、会議や講義の記録を重視している点は NoteAir6C と共通しています。万年筆と鉛筆の書き味を切り替えられる T Pen Pro が付属します。
購入前に必ず確認したいのが、アプリの入れ方です。Note A1 NXTPAPER は Google Play に対応しておらず、アプリは APK ファイルで個別に入れる必要があります。仕事で使うクラウドストレージやメモアプリを入れたい場合、この手間と、会社のセキュリティ規定で APK からのインストールが認められるかを事前に確かめてください。
比較2:モノクロの BOOX 機(文字中心なら選択肢に)
資料が文字中心で、カラーが要らないなら、BOOX のモノクロ電子ペーパー機も候補になります。10型の BOOX Go 10.3(Gen II)には、フロントライトを搭載したモデル(Lumi)も用意されています。6型の BOOX Go6 Gen2 は3万2800円で、文庫本感覚で持ち歩けるサイズです。ただし、6型は手書きノートとして使うには画面が小さいため、読むこと中心の端末と考えたほうがよいでしょう。
どれを選ぶか:向いている人の目安
| こんな人 | 候補 |
|---|---|
| 色つきの資料を見る。会議の文字起こしも1台で済ませたい | BOOX NoteAir6C |
| 文字起こし・要約を重視し、アプリの個別導入に抵抗がない | TCL Note A1 NXTPAPER |
| 資料は文字中心。予算を抑えたい | BOOX のモノクロ機 |
購入前のチェックリスト
- 会社の規定:録音・文字起こし機能を会議で使ってよいか。社外秘の会議を録音してよいかは、職場のルールに従ってください
- アプリ:業務で使うアプリが入るか。Google Play に対応しているかどうか
- 周辺機器:キーボードカバーなど、別売りのものが必要か
- 最新情報:価格や仕様は変わることがあるため、購入前にメーカーや販売店の公式情報を確認してください
電子ペーパーノートは、目的がはっきりしているほど満足度が上がる道具です。まず「カラーが要るか」と「会議の記録をどこまで任せたいか」の2点を決めると、候補は自然に絞れます。